仕事のイライラを解消する考え方【自分の「べき」「はず」を変える】

仕事のイライラを解消する考え方【自分の「べき」「はず」を変える】
目次

イライラの原因は「べき」「はず」

ジーコ・K・ハーツ

イライラを感じる出来事が起こったときに、「“怒りの感情と距離をおく” と良い」って、話したよね。

イライラを即効、解消するためには、【怒りの感情と距離をおく】-怒りを数値化する/学びドコロ

ひーろー

うん。
怒りとは別のことへ意識をもっていったり、怒りを数値化したりすることで、冷静になれるんだったね。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおりだ。

ただ、冷静になれるだけでは、根本的な解決にならない

その出来事は自分にとって、本当に怒る必要があることだったのか。
なぜ怒ってしまったのか。


これらを振りかえって、自分自身のことを知っておくべきなんだ。

ひーろー

たしかに。
「なんで怒ってしまったんだろう・・・」と後悔したり、反省するんだけど、その出来事を深く考えたことは無いかもしれないね。

ジーコ・K・ハーツ

それに・・・、

同じ出来事が起きたとしても、イライラしない場合もある。

たとえば、職場でだれかが書類作成をミスしたとする。

1、2回のミスなら「しょうがないよね」と思えるけど、何度もくり返されると、イライラしてしまう。

ひーろー

それはイライラしても、しょうがないよね・・・。

だって、1回ミスったのなら、それ以降ミスしないようにチェックするべきだよね。

ジーコ・K・ハーツ

まぁ、その気持ちは分かるよ。

ただ、その人はひょっとしたら、“チェックする習慣がない”のかもしれない。


その人が新卒の社員で、“チェックするように教えてもらってない”としたら、どう思う?

ひーろー

もし、そうだとしたら「チェックするべきでしょ」って、イライラしても仕方がないよね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだよね。
イライラを感じるかどうかは、自分の見方や考え方に左右されている

怒りを感じたときに深く考えてみてほしいんだ。

・・・すると、自分の頭の中にある、「~するべき」という考え方がイライラの原因となっていることに気付くだろう。

ひーろー

なるほど。
自分が「~するべき」だと思うか、思わないか。

これによって、感情が左右されてるね・・・。

ジーコ・K・ハーツ

うん。
それに「~するはず」というのも同じなんだ。

たとえば、「○分前には集合しているはず」という考え方は、人それぞれだよね?

ひーろー

そうだね。
「予定の時間に集合していれば、問題ないでしょ」という考え方もあるよね。

「~するべき」「~するはず」という自分の考え方によって、怒りを感じていることがよく分かる。

ひとへの期待値をさげる

ジーコ・K・ハーツ

「べき」「はず」という考え方は、ひとに期待しているから“こそ”、思ってしまうんだ。

ひーろー

たしかに・・・。

「書類はチェックするべきでしょ」って思うのは、ミスした人に対して
(いちいち言わなくても、チェックしてくれるだろう)と期待しているね。

ミスしたのが新卒の社員なら
(そうか・・・。チェックするように教えないと、ダメだよな・・・)と考えられる。

ジーコ・K・ハーツ

そうだよね。
だから、“ひとに期待してはいけない”とまでは言わないけど、“ひとへの期待値をさげる”ようにすれば、イライラは抑えられるんだ。

ミスしたのが新卒の社員でなくても、
(忙しくて、チェックを忘れてしまったのだろう)とか
(この人は、チェックするのが苦手なのかもしれない)と、
自分の考え方を切り替えるといい。

ひーろー

なるほど。
自分の中にある「べき」がイライラの原因となっているから、「べき」に対する考え方を変えればいいのか・・・。

ジーコ・K・ハーツ

うん。
予定の時間についての考え方も、おなじ。

「5分前には集合しているはず」という考え方をもっていると、(打合せ開始の5分前なのに、まだ集まらない・・・)って、イライラしてしまう。


考え方を・・・、

(開始時間に集合してもらえれば、問題ない)とか
(遅れても、打合せ時の雑談をはぶけばイイか)と切り替えるようにするんだ。

ひーろー

たしかに、そうだね。

自分の子どもに対して、「自分の子どもだから、○○してくれるはず」と思うと、期待通りに動いてくれない時にイライラしてしまうけど、

(子どもにも意思がある。親の思うようには動いてくれない)と考えると、見守る余裕がつくれる。


・・・と同じように感じたよ。大人と比べるのは失礼な話かもしれないけど・・・。

ジーコ・K・ハーツ

失礼ではないよ。
“ひとへの期待値をさげる”という考え方では、同じなんだ。

「べき」「はず」という期待は、身近なひとに対して、“より”強く思ってしまう傾向がある。

他社の人より同じ会社の人に対して“より強く”、
会社の人より家族に対して“より強く”、期待してしまう。

だから、期待値をさげる考え方に切り替えることが出来れば、イライラを抑えられるんだ。

理想を高くしすぎない、完璧を求めない

ジーコ・K・ハーツ

期待値をさげるのは、自分自身に対しても、同じように考えたほうがいい。

ひーろー

“自分への期待値をさげる”ってこと?

もうちょっと、詳しく教えて・・・。

ジーコ・K・ハーツ

少し分かりにくかったね。

自分への期待値をさげるは、自分の理想を高くしすぎないこと、完璧を求めないこと

だれしも、理想の体型・理想の社会人・理想の生活、なんて上げたらキリがないくらい、自分の理想をもっていると思う。

その“理想”と“現実”が離れすぎていると、心がモヤモヤする。理想に近づけない自分がイヤになって、イライラしてしまうんだ。

ひーろー

・・・なんか、わかる気がする。

目的や目標へ手が届かないときに、うまく出来ない自分に対して、イライラしてしまうことがある。

やり場のない怒りっていうのかな。がんばった時ほど、その落胆は大きいかもしれないな。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
理想をもつこと。これは悪いことで無いし、理想に向かって努力することは大切だ。

ただ、現実とかけ離れた理想に到達することはむずかしい

多くの努力をかさねられる人でも、高い能力をもっている人でもね・・・。
理想どおりになるとは限らない。

ひーろー

たしかにね。
だから、理想と現実が離れすぎていると、イライラの原因になってしまうんだ・・・。

ジーコ・K・ハーツ

うん。
「今回の仕事の目的を達成するべき」「自分だったら、ミスしないはず」なんて、自分へ期待しすぎるのは危険だ。

仕事では取引相手の考え方が変われば、目的を達成できないかもしれない。
自分の体調がわるくなれば、ミスするかもしれない。

理想どおりに物事が進まなくてイライラすると、まわりの人に当たってしまったり、自分を追い詰めたりすることになる。

そのような状況にならないよう、理想どおりの完璧を求めてはいけないんだよ。

ひーろー

なるほど。
自分の理想においても、「べき」「はず」という考え方が怒りの感情に関わっているんだ・・・。

たしかに、言われるとおり、理想を高くしすぎること、完璧を求めることで、イライラの原因になってしまってるかもしれない。

自分のせいで、まわりの人へわるい影響をおよぼしてしまうことは避けたいね。

変えられることか、重要なのかを考える

ジーコ・K・ハーツ

「べき」「はず」という考え方はイライラの原因になっているが、
“「~するべき」「~するはず」と思ってはダメ”
という事ではない

ときに、怒りの感情はエネルギーになるからだ。

たとえば、仕事の仕組みにイライラを感じたとき、(仕組みがよくないから、みんなが困っている。だから、変えるため、がんばろう)と自分の原動力となる場合だってある。

ひーろー

たしかに。

仕事の中でも、社会・世の中に対しても、「こうあるべき」という考え方がひとを動かしていることもあるね。

ジーコ・K・ハーツ

ただ、がんばって動いたとしても、変えられないこともある

変えられない現実は、イライラの原因となる。

たとえば、会社の福利厚生制度に対して怒りを感じても、総務部に所属しているわけでもない一般社員なら、変えることは難しいだろう。

ひーろー

そうだね。
会社の制度を変えようと思ったら、役員になるか、役員に提言できる立場になるしかないよね。

なれたとしても、変えられないかもしれない。

ジーコ・K・ハーツ

そうだよね。
変えられないことにイライラしても、もったいない。
そんなイライラは手放してしまうといい。

もちろん、「変えられないなら、あきらめよう」ということではない。

変えられないかもしれないけど、自分にとって重要なことであれば、努力することも大切だ。

そんなときに、イライラの感情がエネルギーになる

ひーろー

たしかに・・・。
重要ではないなら、イライラと距離をおけばいいね。

変えられることか、重要なのかで、イライラとの向き合い方を変えるといいのか。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおりだ。
自分の行動や考え方なら、自分で変えられる

「~するべき」「~するはず」の捉え方を変えることが、イライラを抑えることにつながるはずだ。

「べき」「はず」という考え方しだいで、仕事でムダに怒らなくなるだろう。
ぜひ、意識してみてほしい。

ひーろー

わかった。意識してみるよ。ありがとう。

まとめ

  1. ひとへの期待値をさげる考え方に切り替える
  2. 自分への期待値をさげるため、理想を高くしすぎない、完璧を求めない
  3. 変えられることか、重要なのかで、イライラとの向き合い方を変える

自分の中にある、「べき」「はず」を変えれば、ムダに怒らなくなる

ジーコ・K・ハーツ

この話に興味がわいたなら、この本にくわしく書いてあるよ。

イライラ、モヤモヤ、ムカムカをすっきり解消。
アンガーマネジメントの第一人者が「怒りをコントロールする技術」を教えてくれる。

「アンガーマネジメント?はじめて聞いた・・・」ってひとは、読んでおくべきだね。

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