組織(チーム)の活性化のために個人の価値観を知る

組織(チーム)の活性化のために個人の価値観を知る
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個人の価値観を知り、心をサポートする

ひーろー

職場のチーム全体を勢いづけたい。

というか、みんなのやる気をあげたいんだけど・・・。

なにか良い方法って、ないのかな?

ジーコ・K・ハーツ

いまは仕事に対する考え方が人それぞれだから、全員というのは難しいね。

ただし、“チームの活性化を最大化させる”という目的に切り替えられるなら、良い方法を教えてあげられるよ。

そのためには、考え方が近い人をグループにわけて、“特定の人たちをサポートする”と割り切らなければいけない。

ひーろー

たしかに・・・。
考え方が多様化してきているよね。

全員は、むずかしいか・・・。

ただ、・・・特定の人たちだけでもサポートできるなら、やってみたいね。

ジーコ・K・ハーツ

わかった。

まずは、個人の心をサポートしようとすることから始めなければいけない。

表面的な対応では、やる気をだしてもらうことは出来ないからだ。

チームメンバーの心が仕事から遠ざかっている原因がないのか
それに対して、なにか助けてあげられることは何か。
考えていく必要があるんだ。

活き活きと働くのに不可欠な3つの要素

ジーコ・K・ハーツ

心をサポートするためには、3つの要素を分かっておいてほしい。

心身コンディション

不安、疲労、病気など

働きやすさ

人間関係、業務量、人事制度、ワークライフバランスなど

 働きがい

働く意欲、評価、職場の仲間との精神的距離感など

ジーコ・K・ハーツ

個人が活き活きと働くのに不可欠な3要素だ。

ひーろー

たしかに。

やる気をだしてもらおうと思ったら、働く意欲だけでなく、不安とか、人間関係とか、別のことにも目を向けるべきだよね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。

それに、この3要素はピラミッドのように関連している。

下から  心身コンディション 働きやすさ 働きがい の順で積みあがる形だ。

3要素がバランスよく満たされている人は、元気で前向きに仕事ができる。

個人が活き活きする3要素
/上村紀夫
ひーろー

なるほど。

下にある、心身コンディション や 働きやすさ が悪くなると、働きがい にも影響するってことか。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおり。

ピラミッドであるから、下にある要素の状態が悪くなり、形が変われば、上の要素に影響する。

たとえば、業務量がふえれば(働きやすさ への影響)、疲労となる(心身コンディション への影響)。

そのうち、働く意欲は低下していく(働きがい への影響)。

ひーろー

それとは反対に、働きがい から悪くなる場合もあるの?

ジーコ・K・ハーツ

あるよ。
かんたんな例だと、新入社員の配属だね。

たとえば、本人が希望していなかった部署へ配属されることで、働く意欲が低下(働きがい への影響)。

仕事に対して、やらされ感をもつことで、人事制度へ不満をもつ(働きやすさ への影響)。

いずれメンタルダウンした状態となる(心身コンディション への影響)。

ひーろー

なるほど。

だから、3要素はバランスよく満たされていると、いいんだね。

要素へ影響するプラス感情とマイナス感情

ジーコ・K・ハーツ

要素が小さくなるのは、マイナスの感情が影響している。

反対に要素が大きくなるのは、プラスの感情が影響する。

プラス感情

個人評価があがったり、社員のための制度導入などで発生する


<よろこび><達成感><満足感>

マイナス感情

業務負荷がふえたり、不公平感を感じる制度導入などで発生する


<疲れ><妬み><あきらめ><むなしさ><不安><怒り><逃げ>

ひーろー

なんとなく、わかる気がするんだけど・・・。

ジーコ・K・ハーツ

そうか。
では、給与に対する考え方で例えてみようか。

Aさんが「自分の業務レベルなら、給与は30万ほしい」と思っていても、実際26万であればマイナス感情となる。

Bさんが「実家暮らしだから、給与は24万以上あれば嬉しい」と思っていた場合、実際26万であればプラス感情となる。

ひーろー

なるほど。

Aさんが<むなしさ><怒り>というマイナス感情をもつのが良く分かる。

反対にBさんのように、本人の考え方しだいで、<よろこび><満足感>というプラス感情になるよね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
ほかにも、リモート会議の導入というのも良い例だ。

「会議のための移動って、ムダなんだよ」と思っている、Cさんにとってはプラス感情となる。

「アイデア出しの会議は集まった方が活発に話し合えて、効率的だよなあ」と思った、Dさんにとってはマイナス感情となる。

ひーろー

たしかに・・・。

制度の導入において、Cさんの考え方だと<満足感>をえられるね。

Dさんの考え方だと<あきらめ>や<むなしさ>といったマイナス感情をもつことになる。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおり。

だから、マイナス感情の原因を把握して対策すれば、マイナス感情は無くすことができるだろう。

ただ、マイナス感情はプラス感情を与えれば、無くなるわけではない。

仮にCさんが給与のことでマイナス感情をもっていた時、リモート会議の導入でプラス感情をもてたとしても、マイナス感情を減らせない。

ひーろー

それは・・・、そうだよね。

マイナス感情の原因がちがうんだし・・・。

ジーコ・K・ハーツ

うん。
ただ、多くの企業ではマイナス感情を無視して、プラス感情をつくる施策を行っている。

個人の心をサポートするつもりで考えれば、分かるはずなんだけどね・・・。

ノー残業デーやフレックスタイム制度を導入するなど、時代の流れにのっている感がでる施策で、プラス感情を生み出そうとしてしまうんだ。

ひーろー

たしかに・・・。
会社としては良かれと思って、導入するんだろうね。

施策によっては、マイナス感情にまったく関係ないこともある・・・。

プラス感情でマイナス感情を打ち消すことができないのは明らかなのに・・・。


それに、プラス感情となる施策って、いずれ当たり前になってしまうような内容が多いんだよな~。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおり。

・・・どうやら、個人の心をサポートするには、マイナス感情の対策が重要なことが、分かってもらえたようだね。

マイナス感情は蓄積すると、ピラミッドの3要素に作用し、やる気の低下や離職を引きおこす。

だから、マイナス感情の発生原因を理解しておかなければいけない。

プラス感情・マイナス感情は、個人の価値観により発生する

ひーろー

マイナス感情の発生原因ね・・・。

個人評価をどう受け止めるか、会社の制度をどう思うかは、個人によって違う。

・・・プラス感情とマイナス感情は、ひとりひとりの物事への考え方によって発生している
ってことでしょ?

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
物事への考え方、つまり価値観によって引き起こされている

だから、個人の心をサポートするには、個人の価値観を知ることが必要なんだ。

ひーろー

なるほど。

価値観を知れば、仕事から心が遠ざかっている原因を見つけることにつながるのか。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおり。

ただし、価値観は年齢や世代・キャリア段階・プライベートの状況によって変化する。

過去の雑談や面談なんかで、価値観を聞いたことがあっても、活かせるわけではない。

ひーろー

仕事の場合、価値観の変化というと・・・、どんなこと?

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
たとえば、キャリア段階による価値観の変化を説明しようか。

新入社員であれば、「早く仕事を覚えたい」「成長したい」といった欲求がつよいだろう。

それが、入社3年ぐらい経つと、「大きな仕事がしたい」「給料をあげたい」といった欲求が高まってくる。

いずれ、マネージャークラスになると、「働きやすい環境がいい」「部下を成長させたい」と欲求が変化していく。

ひーろー

なるほど。

キャリアがあがることで、仕事に対する欲求が変化しているね。

欲求が満たされなくなると、マイナス感情の発生原因になりそうな内容だ・・・。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。

欲求、つまり仕事に対して求めている想いと会社の環境が違えば、マイナス感情が生まれる原因となる。

ひーろー

プライベートの状況による価値観の変化は?

ジーコ・K・ハーツ

うん。

独身であれば、「仕事を優先して、バリバリ働こう」と考えるかもしれない。

でも、結婚して子どもができたら、「労働時間を調整しやすい仕事がいい」と考え方が切り替わる。

そして、子どもが大きくなるにつれて、「仕事へのウェイトを増やしていきたい」と思い始めるだろう。

ひーろー

なるほど。

仕事への向き合い方がプライベートの状況で変化しているね。

価値観の変化がわかってきた・・・。

だから、過去の雑談や面談で聞いた価値観が活かせるわけじゃないんだね。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおりだ。

変化するものに対処するには、現在どのようになっているかを調べ、対処の方法を考えるしかないだろう。

ひーろー

そっか~。

・・・プライベートの状況って、聞きにくいことが多いんだよな~。

ジーコ・K・ハーツ

なにも、社員が話したくない、プライベートのことなどを聞き出す必要はないんだ。

自分が価値観を知ろうとする会話の中で、心の奥に抱えた感情を理解しようとする事が大切なんだよ。

ひーろー

そうだね。

感情が理解できたら、マイナス感情の原因をとりのぞく事ができるかもしれない・・・。

ピラミッドのバランスを整える事につながるのか・・・。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおり。
個人のピラミッドが良くなれば、そのひとは活き活きと働くことができる

対策の内容によっては、そのひとに近い考え方をもった人にも、良い影響をおよぼすだろう。

特定のグループの人たちが活き活きとしてくると、周囲を良い状態に巻きこむ可能性もある

ひーろー

なるほど。
それで特定のグループの人たちを集中的にサポートすると良いんだね。

考え方が多様化している現代にあった方法かもしれないな。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
全員の要望をかなえることはむずかしい。

チームの活性化を考えたら、最大化できる方法を取り組むべきなんだ。

そのために個人の価値観を知ることから、始めてみるといい。

ひーろー

わかった。教えてくれて、ありがとう!

まとめ

  1. 心身コンディション、働きやすさ、働きがいをバランスよく満たせば、活き活きと働ける
  2. 3つの要素へ悪い影響をおよぼすマイナス感情は、プラス感情で消すことができない
  3. プラス感情とマイナス感情の発生原因は、個人の価値観

チームの活性化を最大化するには、やる気を引き出したい個人の価値観を知ろう

ジーコ・K・ハーツ

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