【文章の書き方】全体を構成するときの基本的なポイント

【文章の書き方】全体を構成するときの基本的なポイント
目次

「文と文をつなげる」箇所に意識をむける

ジーコ・K・ハーツ

オススメの文章作成として、「箇条書きにした文を並べかえる」方法を話したよね。
「書けない」ストレスを減らす【文章の書き方】/学びドコロ

ひーろー

そうだね。
「一つ一つの文を分かりやすくするよう、意識する」ことも教えてもらったよ。
(【文章の書き方】基本は、一つ一つの文を分かりやすくする事/学びドコロ)

ジーコ・K・ハーツ

文章の全体を構成するときに気をつけるポイントがあるんだけど、その説明を忘れていたよ。

ひーろー

全体を構成するときのポイント?

・・・ぜひ、聞きたいっ!

ジーコ・K・ハーツ

そっか!
じゃあ、説明しようか!


文章の構成は「文と文をつなげる」箇所に意識を向けるといいんだ。

たとえば、『社内で使用するチャットアプリの検討資料』をつくるとして、読みやすい文章にするポイントを説明しよう。

まずは、内容を箇条書きにするね。

事実

◯メールは、確認するまでに時間がかかり過ぎる

◯チャットは、当日のうちに確認する可能性が高い

◯情報共有の手段として、メールは効率が悪い

数字

◯メールの送信から開封までの平均時間は、13時間(社内調査)

◯チャットアプリの既読になるまでの平均時間は、2時間(他社メディア調査)

エピソード

◯ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で、業務効率が改善された

◯ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で、社員の満足度が上がった

◯導入しても社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続ける可能性がある

「しかし」「ただ」「ところが」を使って、話の展開をつくる

ジーコ・K・ハーツ

箇条書きの内容を文章にして、説明していくね。

箇条書きにした文を並べかえて、つなげる時は、文と文のあいだへ入れる言葉に意識を向けてほしいんだ。

たとえば、
「また」「だから」「さらに」「しかし」「ただ」「ところが」
という言葉だね。

さきほどの箇条書きを一部だけ構成すると・・・、

例1

メールの送信から開封までの平均時間は、社内調査で 13時間。時間がかかり過ぎるため、情報共有の手段として、メールは効率が悪い。

他者メディアが調査した、チャットアプリの既読になるまでの平均時間は、2時間。

したがって、当日に情報共有したいなら、メールよりチャットアプリの利用が妥当である。

ジーコ・K・ハーツ

「また」を入れた、例2
も見てほしい。

例2 「また」を入れる

メールの送信から開封までの平均時間は、社内調査で 13時間。時間がかかり過ぎるため、情報共有の手段として、メールは効率が悪い。

また、他者メディアが調査した、チャットアプリの既読になるまでの平均時間は、2時間。

したがって、当日に情報共有したいなら、メールよりチャットアプリの利用が妥当である。

ひーろー

・・・「また」って、あっても無くても、意味は分かるね。

入れる必要があるんだろうか。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
入れなくても内容がわかる文章なら、「また」「だから」「さらに」という言葉を、省いてしまっていいよ。

入れるか、入れないかは、読んだときのリズム感で決めたらいい。

ひーろー

なるほど。
例の文章だと、「また」が入ると、その場所でリズムが止められる感じがする。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
自分で読んだときに引っかかるようなら、入れなくていいと思うよ。

つぎに、文章のつづきを見てもらおう。

例3

ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で「業務効率が改善された」と聞いた。「社員の満足度が上がった」という情報も入っている。

この事をふまえると、効率の良い手段へ切り替えるべきです。

導入した後に予想される問題があります。社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続けることです。これでは、導入費用がムダになる上、業務効率は改善されません。

ジーコ・K・ハーツ

「しかし」を入れた、例4
も見てほしい。

例4 「しかし」を入れる

ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で「業務効率が改善された」と聞いた。「社員の満足度が上がった」という情報も入っている。

この事をふまえると、効率の良い手段へ切り替えるべきです。

しかし、導入した後に予想される問題があります。社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続けることです。これでは、導入費用がムダになる上、業務効率は改善されません。

ひーろー

・・・「しかし」を入れることで、“導入後の問題”が強調されたね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
「しかし」「ただ」「ところが」という言葉があると、話に展開がうまれるんだ。

例の文章だと、「しかし」より前の文と、後ろの文で、反対の内容となっている。

内容が変化する箇所に「しかし」を入れることで、主張したい内容がハッキリしてくるんだよ。

ひーろー

なるほど・・・。
読んでみると、「また」と同じように、「しかし」が入ると止められる感じがする。

でも、今度は止められることで、後ろの文が強調されたのか・・・。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおりだ。
話の展開をつくりたい、内容を強調したい、という時につかうと良いんだ。

「この」「これ」「その」「それ」は、できるだけ使わない

ジーコ・K・ハーツ

つぎに、さっきと同じ文章だけど、

例4

ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で「業務効率が改善された」と聞いた。「社員の満足度が上がった」という情報も入っている。

この事をふまえると、効率の良い手段へ切り替えるべきです。

しかし、導入した後に予想される問題があります。社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続けることです。これでは、導入費用がムダになる上、業務効率は改善されません。

ジーコ・K・ハーツ

“この事をふまえると” の “この事”って、どの内容だと思う?

ひーろー

う~ん。
「社員の満足度が上がった」ことでしょ。

あっ、でも、「業務効率が改善された」とも、考えられるね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
「この」という言葉は使い方によって、読む人の解釈が変わってしまうんだよ。

「この」「その」「これ」「それ」といった言葉は、できるだけ使わないほうがいい。

ひーろー

なるほど。
文章をつくっている自分は、「この」で分かるけど、読む人には分かりにくいな・・・。

ジーコ・K・ハーツ

ただ、使ったほうが読みやすい時もあるんだ。

文章の意味が変わらない使い方なら、問題ない。“使ってはいけない”ということじゃないよ。

いまの文章の最後なんかは、”これでは、導入費用が・・・”と、「これ」を使っている。

ひーろー

あっ。
「これ」の直前にある文をさしているね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
文章のどれをさしているのかが、あきらかに分かる構成であれば、使ってもいいんだよ。

ひーろー

なるほど。
「この」「その」「これ」「それ」は、読む人にわかりやすいよう、気をつけて使わないといけないんだな。

“語尾”を調整して、スラスラ読めるリズムをつくる

ジーコ・K・ハーツ

最後に、すこし長いけど、まとめた文章を見てもらおうかな。

例5

メールの送信から開封までの平均時間は、社内調査で 13時間。時間がかかり過ぎるため、情報共有の手段として、メールは効率が悪い。

他者メディアが調査した、チャットアプリの既読になるまでの平均時間は、2時間。

したがって、当日に情報共有したいなら、メールよりチャットアプリの利用が妥当である。

ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で「業務効率が改善された」と聞いた。「社員の満足度が上がった」という情報も入っている。

チャットアプリで業務効率が改善できる事をふまえると、効率の良い手段へ切り替えるべきです。

しかし、導入した後に予想される問題があります。社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続けることです。これでは、導入費用がムダになる上、業務効率は改善されません。

そこで、当社としては・・・

ジーコ・K・ハーツ

読んでみて、引っかかるところは、あったかな?

ひーろー

とくに無いかな。

ジーコ・K・ハーツ

じつは、一文の語尾が”である調”の文と、”ですます調”の文がまざっているんだ。

読んだときに違和感がないように、どちらかに統一して使うのが一般的なんだけどね。

ひーろー

あ〜。
文法ってやつだね。

・・・である。・・・た。・・・いる。・・・です。・・・ます。

読んだときに違和感は、なかったけどなぁ。

ジーコ・K・ハーツ

そうだよね。
かならずしも、文法を守らなくてもいいって事なんだ。

ためしに、“である調”で統一した文章を見てもらおうか。

メールの送信から開封までの平均時間は、社内調査で 13時間。時間がかかり過ぎるため、情報共有の手段として、メールは効率が悪い。

他者メディアが調査した、チャットアプリの既読になるまでの平均時間は、2時間。

したがって、当日に情報共有したいなら、メールよりチャットアプリの利用が妥当である。

ライバルであるA社は、チャットアプリの導入で「業務効率が改善された」と聞いた。「社員の満足度が上がった」という情報も入っている。

チャットアプリで業務効率が改善できる事をふまえると、効率の良い手段へ切り替えるべきだ。

しかし、導入した後に予想される問題がある。社員がアプリをつかわず、使用になれているメールで連絡し続けることだ。これでは、導入費用がムダになる上、業務効率は改善されない。

そこで、当社としては・・・

ひーろー

語尾が”である調”で統一されてて、読みやすいね。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
さきほどの語尾がまざってる文章と比べて、どう思うかな?

ひーろー

うーん。
しいて言うなら、統一されてるほうが読んだとき、単調に感じるね。

語尾がまざってる文章はリズム良く、読めた気がするよ。

ジーコ・K・ハーツ

そうだね。
読んだときのリズムは大切だ。

文と文をつなぐとき、語尾を調整すると、スラスラ読めるリズムがつくれるんだ。

読みやすい文章を目指せば、わかりやすい文章になる。だから、リズムを意識してほしいんだよ。

ひーろー

そうか。
わかりやすい文章、読みやすい文章を目指すなら、文法よりもリズムを意識したほうがいいんだね。

ジーコ・K・ハーツ

そのとおりだ。
文法を気にしすぎると、かえって読みにくくなる場合もある。

読みやすい文章にしたいなら、文と文をつなげる箇所に意識を向けていってほしい。

ひーろー

わかった。気をつけてみるよ。ありがとう。

まとめ

  1. 「また」「だから」などは、省いてもいい。「しかし」「ただ」などを使って、話の展開をつくる
  2. 「この」「これ」などは、分かりにくくなるから、できるだけ使わない
  3. 適度に”語尾”を調整して、スラスラ読めるリズムをつくる

「文と文をつなげる」箇所に意識を向けると、読みやすい文章になる

ジーコ・K・ハーツ

この話に興味がわいたなら、この本にくわしく書いてあるよ。

文章の作成が早くなった著者だから気づいた文章術。
それがわかりやすく書かれている。

仕事で文章を作成するひとは、読んでおくべきだね。

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